第5回 運もある アネックス

例えば、ゴルフのティーショットを想像してください。同じ飛距離を得るのに、追い風の時と逆風の時とでは必要とされるパワーに格段の差が生じるはずです。ただし、これはあくまでも、どちらの場合も正確なショットができるという仮定の上での話です。

いくら追い風を受けていても、ミスショットをしたら良い結果は出せませんよね?むしろ、逆風下のナイスショット! のほうが、よほど良い結果が得られるでしょう。さらに腕の良いゴルファーならば、コースレイアウトや気象条件に合わせたコース戦略を立てることも出来ます。追い風のときは高弾道で風に乗せ、逆風のときは低弾道で風の影響を減らすようなクラブ選択や、打ち方の選択による工夫も可能ですよネ?つまり、風やコースレイアウトを考慮してショットができるゴルファーは、良いスコアを出せる…というわけです。

この場面でのコースレイアウトは自分が置かれた状況、風は運、ショットを自分の行動というように置き換えて考えて見て下さい。 そうすれば、自ずと"運"というものの性質、運に対する対処方法がわかるはずです。

ただし、ここで"風"に例えた"運"は、自分のいかなる努力によっても回避やコントロールが不可能な、"時が生じる運"というものに関してのことです。例えば、月の運勢の良い悪いはこれに該当するわけです。特に"厄年回りの年"などというのは、自分だけがドシャ降りの上に、強い逆風といった状況下でゲームを強いられているようなものと考えればよいでしょう。こういう状況下では、良い結果など望むほうが無理というもので、風邪をひかずにすめばラッキーというくらいの認識で割り切って、いかにミスをせず、無理をせず、マイナスを最小限に押さえるかを考えることが賢明な態度という訳です。

しかし、降り止まぬ雨は無い。そうしていれば、やがて必ず雨は止み、厄年が開けると、風は止まり、陽が差し、ぐしゃぐしゃだった足元も次第に乾いて追い風が吹いてきます。そうなったらマイナスを取り戻すように精一杯頑張ればよいのですよ。
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