聖徳会

第10回 運命学 その種類

運命学は、その占法ごとに多くの専門分野にわかれていますが、吉凶判断も含めて、『何を知りたいのか』という判断の目的、さらに、『何を吉凶判断の基(よりどころ)にするか』が『どうやって占うか』という占法の違いを生じてきます。

景色やものの形状が、見る角度や位置によって見え方に違いが出るように、同じ人の運命をみても、異なる占法でみれば違った答えが出てきますし、また、一方向から見ただけではものの全容を把握できないように、一つの占法だけで、すべてのことについてを観ることも出来ないのです。

判断の拠り所となる要素は、大きく『生年月日』『ものの在り様・姿形』そして『それ以外』の要素に分かれジャンルの違いを生じます。 生年月日を拠り所とするものに、九星気学、四柱推命、干支術、算命術、十二支占術などがあり西洋占星術もこのジャンルに入ります。

これらは、ちょうど、同じ長さをメートル、尺、フィ-トといった尺度のちがう物差しで計るのと似ていて、同じ生年月日を拠り所としても、九星でみるか十干・十二支でみるか等の違いによって相違を生じて来ます。 このジャンルでは、人の生まれながらに備わった運や性質、そして時の流れに連動する運気のリズムを知ることが出来ます。

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