酉 (とり)

字義
酉の字義は、取り入れた物を醗酵させて酒を造る器を形どる象形文字で、「成熟」のいみがあるとされています。五行では金性に属しています。万物が秋の冷気にふれて純度を増し結晶度を深めていくと豊かな実りと喜びがもたらされます。収獲の喜びと実りへの感謝を神に捧げるために酒を醸すのです。

性格
この性は盛秋の金をあらわしますから、物事に対して寛容で、高慢的な論理で自己主張する人です。また、静かで万事に長じ易い傾向があります。しかし反面、老熟の考え方と行いが、消極的にみられ、智におぼれ過ぎるタイプといえましょう。

運勢
金という従革性と義とのかねあいから、独立は無理で大きな組織の中で、保守的な考え方でじっくりと人生を送るタイプ。追求する運勢ではなく他から与えられたものを熟成して、一生を全うしますので変化の少ない安定した生涯でしょう。

酉年から見る相性
△ 子とは、親密になりすぎると破たんを生じやすい相性
◎ 丑とは、丑が歩調を合わせてくれるので安定した相性
○ 寅とは、活動しやすい環境を整え提供してくれる相性
● 卯とは、実生活では無理でも内面的には引き合う相性
◎ 辰とは、さりげなく親身になり援護を惜しまない相性
◎ 巳とは、諸事に無理なく同じ目標に向かって進む相性
○ 午とは、緊張感を覚えるも独自性の発揮に大切な相性
○ 未とは、豊かな発想の原点を教えてくれる貴重な相性
○ 申とは、短気決戦には向くも長期提携には飽きる相性
△ 酉とは、譲歩し合えば凶も吉に好転化する微妙な相性
△ 戌とは、戌のためにとサービスしすぎて後悔する相性
○ 亥とは、運勢を豊かに進展させる鍵に当たる相性関係
[ ◎…大吉 | ○…吉 | △…凶 | ●…大凶 ]

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